こんにちわ、代打の尾﨑です。
なにか単語を言ってくれ、それで書くから。と隣の近藤くんと前田くんに言った所、
「りんご!」
とまったく同じタイミングでお題を出してくれました。
恐らく彼等は付き合っているのだと思います。
さて、私が子供の頃の尾﨑家は、「甘いものはよくない」という教育理念に基づいて、牛乳と麦茶しか水分を与えてくれない家庭でした。
そんな幼き日の尾﨑少年が、甘いものをごくまれに摂取できるのが、親戚の人がたまーに送ってくれる「高級リンゴジュース」でした。
透明でなく濁ったタイプで、瓶詰めされている高級品。甘さの中に心地よい酸味があり喉越しはまるでシルクのハンカチのよう。
この高級りんごジュースは尾﨑家全員が大好きで量も少ないことから、飲む場合は母親と祖母の承認を得た上で、コップ一杯しか配給されないという厳しい管理が敷かれていました。
そんな甘いものに飢えたある日、尾﨑少年に母が
「冷蔵庫にリンゴジュースあるから飲んじゃいなさい」
と言ってきました。
こちらから申請もしていないのに、ジュースを飲む許可が!!
今思えば、ここで不信に思うべきだったのですが、そこは甘味に飢えた少年、ダッシュでリンゴジュースを飲みに走ります。
さらに、
「全部飲んじゃっていいわよ」
とのこと!!
おお。母ちゃんありがとう。産んでくれてありがとう。
そう思いジュースを飲むとなにやら違和感が。
こんなに酸味が強かったかな?
甘みも少ないし・・・
恐る恐る瓶のうらをみると・・・・
賞味期限欄に
一年前の日付が!!
以上、りんごと汚い大人の思い出でした。