ブラックホール

2019-04-18

ライター:マエカワ

お世話になっております。
岩手支店の前川です。

 

本日は小松さんのブログ当番でしたが、代役でブログ投稿させていただきます。※小松さんのブログを楽しみにしていた方、僕でスイマセン・・・。


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今回は、宇宙好きな私が最近気になった事。
『ブラックホールが世界で初めて撮影されたニュース』について書いてみます。

 

先週、このニュースは各メディアで大きく取り上げられましたが、
上の画像を観て、
『何が凄いのか解らない・・・』とか『なんでボヤけてるの?』という方が多いと思いますので、簡単に掘り下げてみたいと思います。


ここが凄い①
5500万光年も先にあるブラックホールを撮影する技術。

 

宇宙には無数にブラックホールが存在すると考えられていますが、今回対象となったブラックホールは、地球から約5500万光年離れた”おとめ座のM87銀河の中心にある巨大ブラックホール(質量は太陽の約65億倍)”です。

 

まず、5500万光年がどのくらいかと言うと、

  • 1光年は、光の速度で1年間進み続け到達出来る距離。
  • 地球から太陽まで、光の速度で約8分。

つまり、途方もない距離です。

 

この、途方もない先にある、途方もない大きさの巨大ブラックホール(質量は太陽の約65億倍)を撮影するには、地球ほどの巨大な望遠鏡が必要になります。

 

しかしながら、地球にはそんな大きな望遠鏡がありませんので、
科学者達は世界6カ所にある8つの電波望遠鏡をシンクロさせ、データを1カ所に集めて撮影する方法でブラックホールをとらえようとしました。

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参考画像を見ると世界を代表する電波望遠鏡が並んでいます。
※電波望遠鏡は、電磁波の波長から情報を観測する望遠鏡で、宇宙に浮遊するガス、塵、大気などの影響を受けず観測する事ができます。
 
この8つの電波望遠鏡を人間の視力に当てはめると300万に相当し、地球から肉眼で月面のゴルフボールを見たような事になるそうです。
※一般的な人間の視力は良くて2.0なので、単純計算で人間の150万倍以上という事になりますね。
 
そして、2017年に撮影が始まり、データを元に画像を作成する作業が行われ、
画像化されたのが今回のブラックホールの画像です。

 

つまり、
世界で初めて撮影されたブラックホールは、2017年に撮影されたもので、約5500万年前(1光年=1年なので)に存在した姿になります。
※ピンボケしたように見えるのは、技術(視力)の限界という事らしいです(笑)


ここが凄い②
アインシュタインはやっぱり凄い!

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今回、世界で初めて撮影されたブラックホールを見て、驚きが少ない方がほとんどだと思います。
 
これは、実際に撮影されたブラックホールが、私達が、アニメ・映画・雑誌などで、なんとなく見ていた”予想されたブラックホールの姿”に似ていたからだと思います。
 
この予想されたブラックホールの姿というのは、
アインシュタインの一般相対性理論に基づいて作成されたイメージ図(上)になります。
 
つまり、
今回撮影された画像と予想されたイメージ図(上)が酷似している事と、
アインシュタインが約100年も前に提唱した一般相対性理論の裏付けにもなっている事が凄い事で、
改めて、アインシュタインの頭脳は凄い!という事になっています。


最後に、
宇宙では、観測できない天体・物質などをイメージ画像などで表現される事が多いので、イメージ画像を本物と勘違いして覚えている場合があります。

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これは、今回撮影されたブラックホールも同様で、
データに基づいて画像化されるまでは本当ですが、周辺にあるリング状のガスの色は、観ている人が解りやすいようにコンピューターにて着色されているそうで、実際はモノクロなんだそうですよ。

 

噂では、この先の観測で綺麗に撮影できた時の為に、神秘的に着色できる色は残してあるとの話もあります。

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こんな感じで、
部分的でザックリした自己満足な内容になってしまいましたが、
なんとなく理解できたと感じてもらえたら嬉しいです!